美しい空間と時間 庭園管理植吉
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植木屋雑記帳

 

■夏の影

連日猛暑。
濡れタオルを首に巻いて凌ぐ。
太陽が焼けている。
空を背景にシイノキの枝葉を透かす。
蝉の声。

不意に「魂」は何処へいったのかと思う。
この私の死後も、こんな風に枝葉がさやぎ、光があふれる。
そんなとき「魂」は何処へいったのかと思う。

 きっといま誰かの魂がふれたのだろう。
私の知らない生活をし、未来を見つめ、逝ってしまった誰かの証しが。

 ここにあるのは、あなたか、私か、それとも誰でもない人の影か。

 夏の影は濃く、眩しく、遠い音が聴こえる。

 

 

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庭園管理 植吉 代表者 鎌田吉一 福島県いわき市田人町黒田字唐沢14