冬囲い
別荘の蘇鉄の冬囲いをした。 菰藁を墨縄で化粧した。 塀の外は太平洋。 波の音が止まない。 一服時、脚立の天端に座って海を見た。 波は沸き上がり、崩れ、砕けた。 海は天を映し、刻々と色を変えた。 遠くに船。 手は墨縄で真っ黒だ。 時折戦闘機が轟音を上げて空を引き裂いて行った。 その下で浜菊を剪った。 芝を刈った。
庭園管理 植吉 代表者 鎌田吉一 福島県いわき市田人町黒田字唐沢14