美しい空間と時間 庭園管理植吉
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植木屋雑記帳

 

■ 冬ざれ

今日も寒かった。
不動堂山でカラスが騒いでいた。
取られ残りの柿の実を争っているようだった。
カラスにはカラスの冬がある。

アオキの実が朱くなってきた。
このアオキの株元にキノコの原木を転がしている
キノコは霜が降りた朝から発生を止め、眠ってしまった。

冬の庭木の手入れをしていると、時折モズのはやにえに出くわすことがある。
尖った枝先に、トカゲやバッタが突き刺され、ミイラになっている。
モズの声は、凍てついた空によく通る。
何のために鳴くのかは知らない。

このところ仕事が薄いのでゆっくり寝ている。
何か夢を見ているのだが、この世界に入るとすぐに失せてしまう。

 

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庭園管理 植吉 代表者 鎌田吉一 福島県いわき市田人町黒田字唐沢14