冬ざれ
今日も寒かった。 不動堂山でカラスが騒いでいた。 取られ残りの柿の実を争っているようだった。 カラスにはカラスの冬がある。 アオキの実が朱くなってきた。 このアオキの株元にキノコの原木を転がしている キノコは霜が降りた朝から発生を止め、眠ってしまった。 冬の庭木の手入れをしていると、時折モズのはやにえに出くわすことがある。 尖った枝先に、トカゲやバッタが突き刺され、ミイラになっている。 モズの声は、凍てついた空によく通る。 何のために鳴くのかは知らない。
このところ仕事が薄いのでゆっくり寝ている。 何か夢を見ているのだが、この世界に入るとすぐに失せてしまう。
庭園管理 植吉 代表者 鎌田吉一 福島県いわき市田人町黒田字唐沢14