美しい空間と時間 庭園管理植吉
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植木屋雑記帳

 

■  福寿草 

無が飽和して物理の世界が生まれ、
物理は満ちて化学に溢れ、
化学は濡れて揺らいで、生命がこぼれた。
そしてあんた、
生命は繋がり、重ねられ、
ぽん、
と意識に晴れた。
晴れた、晴れた、
意識はころころ転がって、心になった。
心は心に記憶され、記憶は言葉になった。
言葉はいったい、何処へゆくのだろう。

言葉はたぶん、
いろんな次元の旅をして、
老いて宇宙の身体になり、
また消滅して、
無のように泣いたり、
赤子のように揺らいだりするのだろう。

久しぶりの現場仕事。
スコップで地面を掘って、猫車で運ぶ。
横では妻もスコップを振るう。
小鳥がちよちよ唄っている。
ミミズがにょろにょろ顔を出す。
ふくじゅそうの花が開いた。




 

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庭園管理 植吉 代表者 鎌田吉一 福島県いわき市田人町黒田字唐沢14